今回の渡航先はナミビア共和国。面積は日本の2.2倍、人口は約250万人と非常に人口密度が少なく車でひとっ走りすると、そこはサバンナがひろがっている荒野、同時にそれは野生動物と地下資源の宝庫でした。
左山が女山~右が男山の ”オマタコ山” 。
車で北へ走ること約1,000キロ、結構飛ばして12時間で”ヒンバ族”の居住地域のクネネ州の州都・オプゥオ市に到着。高速道路ではないが道路状況/インフラがしっかりしていて、長距離移動のストレスは感じなかった。(又は道中の景色の変化が少ないので時間の感覚が麻痺したとも云える。)
早速、現地ガイドのロドニーの知り合いのヒンバの村を訪ね日常生活に密着。
撮影スタート!
続いて近くの集落をたずねるとぞろぞろと人々が家から出てくる。
日本に来てくれる人いませんか?
と、オーディションもスタート!
ヒンバ族の女性は基本的にトップレス。
オーク'という赤石を粉にしてバターと合わせて体に塗る。
(日焼け止め&保湿・防虫効果がある。)
女性は非常におしゃれでいつも頭に革製の冠みたいなもの、
ネックレス、ブレスレット、アンクレットのアクセサリーをどっさりまとう。
腰にも革製の腰蓑をつけている。
頭も同様にオークまぶせて細いロープ状に。 このドレッドロックの下半分は付毛で、このスタイルにするためには丸3日かかる。
彼らの主食はトウモロコシとミルク。
トウモロコシの粉とミルクを混ぜて作るオートミールの様なものが主食だ。
男性は牛やヤギの放牧をしていているので昼間はあまり村では見かけない。
女性は食事、水汲み、トウモロコシ畑、乳搾り、家造り(牛糞と土)などの
家事の一切を引き受けうる。 非常に働き者だ。
村々を回ること丸3日、トータルで250Kmを走りやっと日本に行きたいという
ヒンバ族の女性が現れる。 ウカオンジャは3人の子供の母親だった。
彼女の母親&兄弟一族。子供は母親と兄弟が面倒をみてくれることになり、
安心して日本にゆけることに。
その後は彼女のパスポート発給の為に首都のウィントフックへ。なにせ体中に”オーク”をぬっているので車両移動時も専用のマットを敷かないと車中が真っ赤に染まってしまう。 またお風呂やシャワーにも一切入らない。まったく日本人とは対極の生活習慣だ。体の殺菌や消毒はお香で”スモーク・シャワー”(体中を燻す)と前述の”オーク・バター”で足りているという。彼女からは、いつもバターの匂いがした。
ナミビアには日本大使館はないので隣国の南アフリカの首都プレトリアまで赴き日本ビザを取得。
これから丸1日以上のフライト&初めての飛行機搭乗前でちょっとナーバスなウカオンジャとヘレロ語通訳のロドニー。
詳しくは2010年06~07月放送の日本テレビ「ハダカっち」でご存知の方もいると思いますが。
日本での撮影も終えて無事に彼らは帰国しました。
ウカオンジャも故郷に戻り元の伝統的なヒンバ族の生活で家族を支えています。
めでたし・めでたし。
TV, ドラマ, 映画, VP等の海外ロケ, 海外撮影のコーディネーションなど、お気軽にお問合せください!
TEL: 047-711-5654